こんばんは、ikka-maaです。
ついさっき、GRAPEVINEの「here」を聴きながらイラストを描こうとして困難を感じたところでしたが、
別な方向からのアプローチをして描いてみました。
夏目漱石の「こころ」から、
「先生」の表情をイメージして一枚。
こちらです↓
メディバンペイントで描きました。
相変わらず描線は黒、あとは同じ青のみです。
表情が難しいな~
話したくても話せない、
話すときは死を覚悟した時
なんて……
奥深すぎて表現できません。
取り敢えず、イメージです、イメージ。
力不足はご容赦くださいませ。
Instagramにも投稿しましたが、「here」はInstagramでBGMとして使える曲目に入ってないのでイラストのみの投稿です。
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次はもっと書き込もう。
「私」の目線からも描きたい。
偶然ですが、「here」の歌詞に、
“誰かに話せ”
“思いがけない事を”
という部分があって、
うわっ
ちょっと「こころ」とリンクしてる!
と勝手に思ってしまった。
私が「こころ」を読んだのは高校生の頃でした。
友人の影響で夏目漱石や太宰治を一気に読み漁った頃です。
「こころ」の印象は、
はじめは、え?どういうこと?
え?え?なんでkが死ぬの?
今でこそ漱石作品の根底には「現代人の苦悩」とやらがあるとは知っていますが、
高校生の若造にはいまいちピンとこなかった。
学生時代に読み直して、
何となくイメージできたかなという感じです。
でもやっぱり難しかった。
ただ、一番印象に残っているのは、このくだりです。
“私は暗い人生の影を遠慮なくあなたの頭の上に投げかけてあげます。しかし恐れてはいけません。暗いものをじっと見つめて、そのなかからあなたの参考になるものをおつかみなさい。
(中略)
その極あなたは私の過去を絵巻物のように、あなたの前に展開してくれとせまった。私はその時心のうちで、はじめてあなたを尊敬した。あなたが無遠慮に私の腹の中から、ある生きたものをつらまえようという決心をみせたからです。私の心臓を立ち割って、暖かく流れる血潮をすすろうとしたからです。
(中略)
私は今自分で自分の心臓を破って、その血をあなたの顔に浴びせかけようとしているのです。私の鼓動がとまった時、あなたの胸に新しい命が宿ることができるなら満足です”
「血」の描写が何とも言えません。
これはどういう意味なんでしょうか。
よくわからないけど、流れる血の暖かさは想像できる。
「先生」は「私」に暖かな血を浴びせかけた。
きっと小説を読んだ私にも………………
これでやっと思い残すことなく眠れます。
「here」についてはこちらの記事もどうぞ↓
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それでは最後までお読み頂き、ありがとうございました。